序章冒頭のリゼットの紙芝居 | 遠い遠い、はるか昔。 月に1人の神がいました。 人々は神を崇め奉りました。 やがて1つの王国が興ります。 王国の名前はレグナント王国。 王国が繁栄を極める一方、人々の神への信仰は徐々に失われていったのです。 神はそれに嘆き悲しみ、天使の軍勢を大地へと送り込み、 信心浅い人々に罰を与えました。 そこに1人の少年、エルクレストが現れました。 エルクレストは神がおわす月へと向かい、 その命を犠牲として神を鎮めました。 尊い犠牲により救われたレグナント王国は彼を英雄と称え、 崇めることにしたのです。 | 英雄エルクレストの伝説 |
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3章冒頭のアナスタシア陛下の語り | かつて、この国は神による粛清を受けました。 神の遣い『天使』と人類の戦争です。 それに敢然と立ち向かったのが我が祖先である獅子王ゼノ。 そして、英雄エルクレストでした。 しかし、神と人類の兵力差はあまりに圧倒的でした。 そこで、ゼノとエルクレストは 魔女たちに助力を請うたのです。 エルクレストには魔女たちの心を開く力 『指揮者』の力が備わっていました。 エルクレストはその力で 魔女たちを束ね、神を鎮めたのです。 | 初代国王、獅子王ゼノにより レグナント王家に伝えられる伝承 |
7章 リゼットの紙芝居 | 私達の住むこの世界には神様がいて、常に私達を見守っているんだって。 でも、神様だけでは大変だからって、用意されたのが、魔女と天使たち。 (アルト:「天使が神の遣いなのは分かるけど、魔女もそうだったのか?」) 伝承ではそうなってるみたい。 クオリアは神様から与えられた神の使いの印なんだって。 魔女は常に地上にあり、人類を監視する神の目となる。 天使は時がきたら地上に降り、世界を変革する神の手足となる。 今から千年前――― 神様は、この世界を滅ぼそうとしました。 (アルト:「いきなり、なんで?」) 争いにあけくれる人類に絶望したっていうのが通説みたい。 世界中に天使が降りてきて、レグナント王国も滅びの危機に瀕した時・・・ 指揮者である、エルクレストという少年が現れたのです! エルクレストの調律の力で魔女たちを改心させることができたの。 エルク一行は、もう1人いたみたい。 (アルト:「誰・・・?」) レグナントの初代国王、獅子王と呼ばれたゼノ元陛下。 ゼノ陛下はエルクとは同志以上に強い絆で結ばれていたんだって。 (アルト:「英雄エルクと国王ゼノ・・・そして5人の魔女、か・・・・・・」) 英雄エルクは指揮者として、国王ゼノは人類の代表として――― そして魔女たちは神様への架け橋となり、 ともに神の世界へと足を踏み入れた。 そこで神の怒りを鎮め、この大陸へと平和をもたらしたのでした・・・めでたし、めでたし。 エルクレストとゼノ陛下は、ともに消息不明になったんだって。 一説には、ふたりの命を犠牲にして神様に天使を退かせたとか・・・ | 英雄エルクレストの伝説 |